ビタミンDとはどのような成分ですか?
ビタミンDというのは、
骨や歯を健康に保つために必要なビタミンであり、
小腸でカルシウムやリンが吸収されるのを助け、
血液中のカルシウム濃度を一定に保ちます。
また、ビタミンDには、
高齢者の筋力を高めて体の安定性を上げ、転倒を防ぐ作用もあります。
ビタミンDが含まれているのは?
ビタミンDは、食品では、
イワシ・マグロなどの魚や、キクラゲなどのキノコ類、
卵黄、バターに多く含まれています。
なお、ビタミンDには、
少しずつ構造が異なる6種類があるのですが、
天然にあるのはエルゴカルシフェロール(ビタミンD2)と
コレカルシフェロール(ビタミンD3)の2種類になります。
ビタミンDが不足すると?
ビタミンDは、日光を浴びると、
皮膚に蓄えられたコレステロールの一種に
紫外線が当たってビタミンDに変化するので
欠乏する心配は少ないですが、
骨の成長が早い乳幼児や、
骨が弱ってくる高齢者は、
食事やサプリメントで補う方が安心です。
ちなみに、乳幼児でビタミンDが不足すると、
くる病になります。
ビタミンDの摂取量は?
1日当たりの摂取目安量に
ビタミンDが0.9μg(35IU)〜5.0μg(200IU)含まれている食品には、
「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められています。
また、日本人成人の1日当たり栄養所要量は、
男女とも2.5μg(100IU)で、
妊婦、授乳婦は5μg(200IU)を追加します。
なお、成人の許容上限摂取量は50μg(2000IU)とされています。
※IUは国際単位の略です。