インド人参の臨床試験による根拠は?
インド人参は、インドでは、
アーユルヴェーダにおけるハーブ療法の1つとして、
伝統的に用いられており、様々な効果があるとされています。
しかしながら、医学研究としての臨床試験は、
まだ十分とはいえないようです。
具体的な臨床試験について
インド人参の効果を検証した臨床試験は、
他のハーブとの併用により、
プラセボ(偽薬)群と比較した研究が多いです。
例えば、変形性関節症患者42人に、
インド人参などを3か月間投与した研究では、
痛みの改善といった効果が示されています。
また、182人の関節リウマチ患者に対して、
インド人参を含むアーユルヴェーダのハーブ4種類を
16週間投与した研究においても効果が示されています。
さらに、58人の小児に60日間投与した研究においては、
血中アルブミンとヘモグロビンが増加(栄養改善)したといいます。
インド人参の強精効果についての臨床試験について
インド人参の強精効果に関しては、
101人を対象にした1年間投与したところ、
次のような効果が認められたという研究があります。
■血中ヘモグロビンの増加
■性機能の改善
■白髪の減少
■血中コレステロールの低下
■炎症反応の改善...など
また、基礎研究の分野では、
インド人参の次のような作用が報告されています。
■抗ストレス作用
■抗ガン作用
■抗酸化作用
■抗菌作用
■抗炎症作用
インド人参はどのような点に注意が必要ですか?
インド人参は、
特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。
ただし、アーユルヴェーダでは、
インド人参を大量に摂取した際に、
胃腸障害を生じることがあるとされています。
また、妊娠中や授乳中の女性は、
念のため利用を控えた方がよさそうです。
なお、インド人参は、
一般には安全性の高いハーブと考えられており、
他のサプリメントや医薬品との相互作用についての報告はありません。