白インゲン豆抽出物の効能、サプリメント...

白インゲン豆抽出物のサプリメントはどのようなものですか?

白インゲン豆には、
膵臓から分泌される「炭水化物分解酵素」の働きを
阻害する成分が含まれていることから、

 

白インゲン豆抽出物により、
食物中の糖質・炭水化物の分解・吸収を抑えることで、
糖尿病や肥満に対する効果が期待されています。

白インゲン豆抽出物にはどのような効能がありますか?

白インゲン豆抽出物に期待されるのは、次のような効能です。

 

■抗肥満作用
■糖尿病での血糖コントロールの改善(食後過血糖改善)作用
■高脂血症(高中性脂肪血症)の改善作用

白インゲン豆抽出物と血糖上昇抑制について

白インゲン豆抽出物を食前に摂取することによって、
αアミラーゼの活性を阻害し、食後過血糖が抑えられます。

 

そして、血糖上昇が抑制されれば、
インスリンの分泌量が少なくなり、
脂肪蓄積を防ぐことが可能になります。

 

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白インゲン豆抽出物の機能は?

食事に含まれるデンプン質やグリコーゲンといった
糖質・炭水化物というのは、

 

消化管において、
膵臓から分泌されるαアミラーゼという
炭水化物分解酵素の働きによって、
マルトース(麦芽糖)などの二糖類に分解されます。

 

そして、二糖類は、
さらにαグルコシダーゼという
炭水化物分解酵素の作用によって
ブドウ糖に分解され吸収されます。

 

白インゲン豆抽出物は、
このうち、αアミラーゼの働きを抑制することによって、
消化管から血液中へのブドウ糖の吸収を緩やかにします。

白インゲン豆抽出物はどのような点に注意が必要ですか?

白インゲン豆抽出物は、
通常の食材に由来する成分なので、
特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。

 

ただし、糖尿病患者が用いる場合には、
まず、主治医に相談することが必要であり、

 

特に、何らかの糖尿病治療薬をすでに使用している人の場合には、
血糖下降作用に関して相加作用も考えられますので、
念のため注意が必要です。

白インゲン豆抽出物の基礎研究について

1985年に報告された基礎研究では、
白インゲン豆由来の成分が、
ヒトのαアミラーゼ活性を用量依存性に阻害することが示されています。

 

具体的には、酵素阻害成分を2.0〜5.0r/mlの濃度にて
1分間あたり5mlの速度で投与すると、
αアミラーゼ活性が94.0〜99.9%以上、
阻害されたということです。

 

また、この効果については、
胃液の影響を受けることなく、
十二支腸内で作用することが確認されています。

 

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臨床試験について

1986年に報告された臨床試験では、
健常者と糖尿病患者を対象にして、
50gのデンプン質を摂取させた際の効果が検討されました。

 

この結果、
白インゲン豆抽出物を投与した群では、

 

対照群よりも、
食後の過血糖とインスリン分泌が有意に抑制されたということです。

 

また、2004年に報告された臨床試験では、
肥満者を対象にして白インゲン豆抽出物を投与した結果、
体重の減少と血中中性脂肪値の低下(改善)が認められたということです。

白インゲン豆抽出物の摂り方は?

「白インゲン豆抽出物」を成分として、
製品化されている「ファビノール」や「ファセオラミン」など、

 

様々な商標の製品が入手可能ですが、
これらは目安量に従い、食前に摂取します。

 

なお、有効成分であるαアミラーゼの含有量を
目安に選択するようにします。

 

とはいえ、肥満や糖尿病では、
適切な食事療法が基本であることは言うまでもありません。

 

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